シーズンの切り替わりと同時に
新しいモデルにチェンジする人も少なくないはずだが、
新しいからといってチューンナップをしなくていいわけではない。
自分の手元に届くまでに付いた小さなゴミや埃を取り除くためのクリーニング、
滑走性と耐久性を高めるためのソール作りを行なう必要がある。
ここからは新しいボードのためのチューンナップを紹介していく。

STEP1、 クリーニング

滑走性の高いソールを作るためには、汚れやはじめから塗布されている古いワックスを取り除くためのクリーニング作業が必要となる。手順はペーパーにクリーナーを含ませて拭きとるだけ。だが、古いワックスはクリーナーで取り除くことができない場合があるので、どんなワックスが塗られているか購入店やメーカーに問い合わせるといいだろう。そしてそのボードに合った方法でしっかりと汚れを落とし、滑走性の高いソール作りを行なっていこう。

クリーナーを染み込ませたペーパーで拭き取る

クリーナーを染み込ませたペーパーで拭き取る

STEP2、エッジを調整する”ダリング”

雪接点と雪接点を結んだ時のノーズ側とテール側のエッジは、ライディングに影響しない部分なので、削って丸めておこう。ボードの形状によっては雪接点の位置が変化するものもあるので、削る範囲がわからない場合は購入店やメーカに問い合わせてから行なおう。削り方は専用のファイルを、ソールと平行に近いゆるい角度から、徐々に角度をきつく、エッジをなぞるように動かしていくとスムーズにできる。ファイルが無い場合は紙やすりでも代用できる。

STEP3、下地を作る&滑走ワックスを塗る

きれいな状態のソールにベースワックスを浸透させて下地を作り、その上から滑走ワックスを浸透させることですべるソールに仕上げていく。ここでは、固形ワックスを使った本格的な作業方法から、アイロンを使わない固形ワックス、ペーストを塗りこむタイプのワックス、誰にでも簡単にできるスプレー式のワックスまで、難易度別に4通りの作業方法を紹介する。この方法では効果に多少の違いはあるものの、どの方法もしっかりとソールを守り、快適なライディングを約束してくれる。自分にあったいづれかの作業方法を選んで無理なく、確実にボードをケアしていこう。

-アイロンを使った作業方法-

ベースワックス、滑走ワックスともにアイロンを使用。難易度は高いが、確実にワックスを浸透させる事ができる。ベースと滑走では、使用するワックスは違うものの作業方法は同じ。ワックスをアイロンで溶かしてソール全体に延ばし、冷えて固まるまで20分程度放置することでソールにワックスを浸透させていく。固まったらスクレーパー、ボア、ナイロン、馬毛、ファイバーテックス(細)の順に使用してワックスを剥がしていく。この行程をエクストラベースワックス各色それぞれ3回以上繰り返し、そのあと同じ方法で滑走ワックスを浸透させる。

アイロンが無い場合の作業方法
ここでは、滑走面の汚れや古いワックスを落とすと同時にベースワックスが塗れる2WAYクリーナーを使用し、アイロンの必要ない3種類の滑走ワックスの使用方法を紹介していく。はじめに、生塗り用の固形ワックスを塗りフィニッシュマットで延ばすだけでできるジョーカー。専用スポンジを使って延ばすタイプのペースト。そしてもっとも簡単なのはスプレータイプ。吹きかけて延ばすという行程のみでOK。とても簡単にできるので、ゲレンデに到着してからでもすぐに作業することができる。

【下地作り】

2WAYクリーナーをソール全体に吹きかけるだけで、簡単に下地を作ることができるスプレー式ワックス。

ソール全体にまんべんなく吹きかける

ソール全体にまんべんなく吹きかける

【ワクシング】

ジョーカー

難易度:中
アイロンを必要としない固形ワックス。ソールにこすりつけるように全体に延ばし、ブラッシングとフィニッシュマットで仕上げていく。3つの行程でできるが、滑走性もかなり期待ができる。

ペースト

難易度:中
はじめからペースト状になっているので、アイロンで溶かす必要がない。全体に薄く延ばしたら、コルクでソールをこすりワックスを延ばす、その摩擦熱でワックスを付着させていく。ブラシとファイバーテックス(細)で仕上げる。

スプレー

難易度:低
気がついた時にすぐできる、もっとも簡単なワックス。間隔を空けてソール全体に少しづつワックスを吹き付けておく。スプレー缶に搭載されているスポンジを使って、吹きつけたワックスを延ばしていく。

ボードのライディング性能を高めるための、チューンナップを紹介
How to tune up by GALLIUM メニュー

1.新しいボードのチューンナップ➡︎
2.シーズン終わりにするチューンナップ➡︎
3.使用した道具➡︎

スノーボードを楽しむために

スノーボードを楽しむためには「ボードがすべる」ということはとても重要な要素。そのすべるボードに仕上げるためにここでは、新しいボードを手に入れたらする行程とシーズン終了後にする行程の2パターンのチューンナップ方法を紹介していく。しっかり覚えて実践してみよう!!ここでは、1シーズンめいっぱい楽しませてもらったボードの汚れを落とし、次にスノーボードをするための保管方法を紹介する。ここで紹介するメンテナンス方法をしっかりと行なってから保管することで、来シーズンも気持ちよくスノーボードを楽しむことができる。チューンナップの方法をよく読んで、ボードのメンテナンスにチャレンジしてほしい。そうすることで寿命を伸ばすだけでなく、ボードのもつ滑走性能を高めて快適なライディングができるようになるはずだ。それだけでなく、自分で手入れをすることで道具への愛着が増し、さらにスノーボードが楽しく感じられることだろう。

ito-san

[ 解説してくれたのは ]
今回、解説を担当してくれたのは、チューンナップファクトリーKRYPTON代表の伊藤良祐さん。長年の経験と確かな知識を生かしてワックスブランドGALLIUMのサポートスタッフとしても活躍。数々のビッグコンテストで、トップライダー達のボードをベストコンディションに作り上げてきた実績をもつ。

INFO:
Tune-up factory KRYPTON
242-0028
神奈川県大和市桜森3-3-11
tel.026-265-6122
www.krypton-tuneup.com/