ここでは、1シーズンめいっぱい楽しませてもらった
ボードの汚れを落とし、
次にスノーボードをするための保管方法を紹介する。
ここで紹介するメンテナンス方法を
しっかりと行なってから保管することで、
来シーズンも気持ちよくスノーボードを楽しむことができる。

STEP1、 トップシートのクリーニング

ボードを保管する際にはバインディングを外すことが重要。それはボードの間に雪と一緒に入り込んだ砂埃や黄砂などをきれいに取り除くため。それと、長期間のネジの締め付けがボードの歪みやヘタリの原因となるのでそうならないようにバインディングを外してからクリーニングを開始しよう。この行程はクリーナーを使ってトップシートを拭くというシンプルな作業。だが、ステッカーやトップシートは塗装状況によって色落ちしてしまうことがあるので、目立たないところで試すなど、注意して行ないたい。

STEP2、クリーナーを使ったクリーニング

クリーナーを使ったソールのクリーニング方法では、通常の汚れとひどい汚れの2通りを紹介する。通常の汚れの場合はトップシートと同様、ペーパーに染み込ませて拭きとるだけのシンプルな作業。ひどい汚れの場合は、クリーナーを直接たらして、ブラッシングで汚れを搔き出そう。だが、クリーナーをソールに直接たらす場合、その部分だけ汚れが落ちすぎてしまい、まだらになってしまう可能性もある。そのため、ひどい汚れでない場合はペーパーに染み込ませてから拭き取る、もしくはスプレータイプのクリーナーを使おう。

STEP3、 固形ワックスを使ったクリーニング

3ステップ目はアイロンと固形ワックスを使ったクリーニングを行なおう。固形ワックスを溶かしてソールに延ばすと、そのワックスに目に見えないゴミや汚れ、古いワックスを吸着させることができる。ワックスを延ばしたら、冷えて固まる前に、スクレーパーを使ってワックスを剥がしていく。さらに、残ったワックスも取り除くために、ボア、ナイロン、馬毛の順番にブラッシングし、ファイバーテックス(細)で拭いて仕上げる。こうすることでソールに付いている汚れをきれいに落とすことができる。

STEP4、固形ワックスを使ったソールの保護(保管)

ソールの汚れを落としたら、次はソールに固形ワックスを塗っていこう。そうすることで滑走面がコーティングされ、保管時に酸化して白くケバケバしてしまう状態を防ぐことができる。固形ワックスの塗り方はステップ3で行なった固形ワックスを使ったクリーニングの①から⑥までの行程と同じ。固形ワックスの表面をアイロンで溶かし、ソールにまんべんなくこすりつけたらワクシングペーパーでソール全体に均一に延ばしていく。スクレーパーやブラッシングはせずに、ワックスを塗ったままにしておく。

STEP5、エッジの保護

鉄でできているエッジは何もしないでおくと自然とサビてしまう。サビたエッジはターン中に摩擦となり、スピードをストップさせてしまったり、芯材を痛めてしまう原因となる。そこで次のシーズンまでの数ヶ月間、保管している間にサビてしまったということがないように、エッジにサビ止めの保護をしておこう。ここで使用しているように、ペンタイプになっているエッジ専用のサビ止めは、簡単にエッジだけに塗布することができる。ただ、ソールに付着すると滑走性が悪くなってしまうので注意が必要だ。

ソールにつかないようにまんべんなくエッジに塗る

ソールにつかないようにまんべんなくエッジに塗る

ワクシングの注意点

いつでもボードをベストな状態に保つためのクリーニングやワクシング。だがその手順や動作を間違えると、かえってボードを痛めてしまう可能性がある。そんなことがないように、次の注意点をよく読み、しっかりと把握してから行なおう。

old6-1-1
old6-1-2

スクレーパーの
正しい使い方

スクレーパーは角がシャープに作られているため、使い方を間違えるとソールを傷つけてしまうことがある。そのため、しならせないように注意して、テール方向に直角になるようにまっすぐすべらせていく意識で使おう。

old6-2

ボードに負担を
掛けない温度

アイロンでボードに熱を加えすぎるとソールが焼けてしまうことがある。そうならないために、ボードの1番薄い部分(雪接点)付近を手で触り、人肌以上の温度にならないように注意しよう。また、急激に冷やすこともNG。

old6-3

アイロンを動かす
スピード

ワックスを延ばす時には、動かしたアイロンのすぐ後ろに溶けたワックスが5cm程度残るスピードがちょうどいい。遅すぎるとボードに熱が伝わりすぎ、早すぎるとワックスを十分に浸透させることができない。

old-4

ワックスに適した
アイロンの温度

ワックスによってアイロンの対応温度が違うということを覚えておこう。温度が低すぎるとうまく溶かすことができず、高温過ぎると煙が出てしまう。商品の外装に記載され対応温度を確認してから使おう。

ボードのライディング性能を高めるための、チューンナップを紹介
How to tune up by GALLIUM メニュー

1.新しいボードのチューンナップ➡︎
2.シーズン終わりにするチューンナップ➡︎
3.使用した道具➡︎

スノーボードを楽しむために

スノーボードを楽しむためには「ボードがすべる」ということはとても重要な要素。そのすべるボードに仕上げるためにここでは、新しいボードを手に入れたらする行程とシーズン終了後にする行程の2パターンのチューンナップ方法を紹介していく。しっかり覚えて実践してみよう!!ここでは、1シーズンめいっぱい楽しませてもらったボードの汚れを落とし、次にスノーボードをするための保管方法を紹介する。ここで紹介するメンテナンス方法をしっかりと行なってから保管することで、来シーズンも気持ちよくスノーボードを楽しむことができる。チューンナップの方法をよく読んで、ボードのメンテナンスにチャレンジしてほしい。そうすることで寿命を伸ばすだけでなく、ボードのもつ滑走性能を高めて快適なライディングができるようになるはずだ。それだけでなく、自分で手入れをすることで道具への愛着が増し、さらにスノーボードが楽しく感じられることだろう。

ito-san

[ 解説してくれたのは ]
今回、解説を担当してくれたのは、チューンナップファクトリーKRYPTON代表の伊藤良祐さん。長年の経験と確かな知識を生かしてワックスブランドGALLIUMのサポートスタッフとしても活躍。数々のビッグコンテストで、トップライダー達のボードをベストコンディションに作り上げてきた実績をもつ。

INFO:
Tune-up factory KRYPTON
242-0028
神奈川県大和市桜森3-3-11
tel.026-265-6122
www.krypton-tuneup.com/